洞穴の中から誰か出てくる気配がします。
0001
Theta:
だれーっ、痛いなー、あれっ!デルタにイプシロン!
Delta:
シータじゃないか、何をしているんだい?
Theta:
父さんが森の会議でこの辺りの地質調査を頼まれたんだ。さっきまで父さんと一緒にこの洞穴の内部の岩盤を見ていたんだ。
Epsilon:
じゃあ、いよいよ橋を架けるの? 
Theta:
そうなんだ、森の皆からも頼まれて父さんたちが作ることになったんだ。
 Delta:
橋?イプシロンは知っていたの?
 Epsilon:
うん、前にシータから聞いたことがあるんだ。
Fuzzy!!:
それは面白そうな話だね。皆で昼食をしながら聞いてみよう。
Dr.Takagi:
それじゃあ私がキノコのクリームシチューを作ろう。


そして全員で昼食のシチューを楽しみながらシータが話しています。
 0031
Theta:
ボクたちは大勢で橋を作って谷を渡るけど毎回大勢集まって作るのも面倒だし、大きな物を運べないし、ボクたちだけしか渡れなくて便利とは言えなかったんだ。そこで森の他の仲間からの要請もあって皆でいつでも使える橋を架けようということになったんだ。
Fuzzy!!:
なるほど、どんな橋を作るのかな?ここは山の上の方だから橋脚を建てるとしたら大事(おおごと)だし、吊り橋は強風の時の揺れが気になるね。
Theta:
そうなんです、そこでボクたちの猿橋を元に橋脚のない橋を考えたんです。
Dr.Takagi:
ふーむ、(ニッコリ)。ファジー!!君、これは中々興味深い橋が出来そうだよ。あーデルタ君、シータ君おかわりはどうかな?
Delta:
はーい、いただきまーす。シータもおかわりしなよ。

シータの話が続きます。