ファジー!!とデルタ (Fuzzy!! & Delta)

ファジー!!とデルタの冒険? Adventure of Fuzzy!! and Delta.

2017年02月

ある日、山で長らく郵便配達をしていた山羊のポーターさんが亡くなりました。
デルタや山の仲間達が発見してショックを受けています。


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Epsilon:
そう言えば最近、ちよっと元気がなかったなー 。
Delta:
お年寄りだったからね。
 
Theta:
何時も郵便を届けてくれて小さい頃から声をかけてくれたな。 ボクは何と言っていいのか悲しくて寂しくて・・・。
0002
一同:
ポーターさん安らかに眠って下さい。
Delta:
何かこのまま解散するのが切ないよ。
Epsilon:
ボクもそうなんだ。ファジー!!さんに意見を聞きたいな、皆はどうかな?
一同:
賛成、ファジー!!さんの意見を聞こう。
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Fuzzy!!:
皆よく訪ねてくれたね。皆のポーターさんに対する気持ちは当然だよ。でも悲しく思う必要はないよ。歳を取って亡くなるのは自然のことなんだ。前にデルタにも話したんだけど(第26話 デルタの悪夢参照)我々は死んで無くなったりしない。原子になって新しいものに生まれ変わるんだ。ポーターさんのお墓の上に植えた木がやがて大きく育ち、その上でリスの若い兄弟が飛び回り、枝に作った巣で雛を育てる小鳥が木の実を啄み、若い山羊の郵便屋さんがその木陰で一服の涼を取るのを見て悲しむ理由はないよ。
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皆がポーターさんのことを憶えていて時折思い出したり、親切だった郵便屋さんの思い出を仲間と話したりするということは皆の記憶の中に確実にポーターさんが存在しているということなんだよ。だからいつまでもポーターさんのことを忘れずに時にはお墓参りをして皆でポーターさんの記憶を残そう。
一同:
はーい。
Delta:
そうなんだ、皆でポーターさんのことを忘れないで時々あの木の前で集まって話そう。
 

 

山の現場に一行が集まりました。
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Fuzzy!!:
シータ君のお父さんが寸法通りの基礎を作っておいてくれたので直ぐタワーをたてられるよ。
Dr.Takagi:
うむ、シータ君のお父さんはいつもそつが無い仕事をするね。すばらしい。
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Epsilon:
風車の反対側に付けた矢羽根のような垂直安定板は、いつも風車を風の吹いてくる方向へ向けるんだ。
Delta:Theta:
なるほど。
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Fuzzy!!:
基礎のアンカーボルトはダブルナットで固定しよう。デルタ知っているかな?
Delta:
ふーん、何?
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Fuzzy!!:
まず下側の薄いナットを締める。
 それから上側の厚いナットを締めて、締まったらそのまま上のナットをレンチで固定しつつ下側のナットを突っ張るように反対側へ締めてナット同士を締結して緩まないように利用するんだ。だから下側のナットは上側より薄いか、同じものを使い、逆に、上のナットの方が薄いという組み合わせは普通使わないんだよ。下のナットは緩み留めであって、主に固定の締結は上のナットが主になるからだよ。
Delta:
へー、知らなかったよ。
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午前中からファジー!!たち一行が作業をし午後に設置完了。新たな風車は森の皆に水を手に入りやすくして、また一つ便利な暮らしを提供しました。



 

デルタたちはシータのお父さんに頼んで井戸がまだ使えるのか調査しました。


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Theta's father:
この水脈はまだ使えるね。大丈夫だよ。
 
Delta:
わーい、これで修理決定だー。 
Theta:
ファジーさんにタワーを作って貰い、父さんには井戸の準備と基礎を作って貰おう。
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Delta:
溶接の光は強いエネルギーを持っているから見つめていなくても目に光が入らないようにしないと危険なんだ。
Epsilon:
ファジー!!さんにばかり任せておいて手伝えないのが悪いなー。
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Dr.Takagi:
やあ、皆準備はいいかな?山まで風車とタワーを運ぶよ。
Fuzzy!!:
先生、総て完成しています。今から積み込んで、我々もすぐ後を追います。
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Delta:
僕たちも直ぐ行くからね、じゃあイプシロン気をつけて。
Epsilon:
OK,じゃあ待ってるよ。 
Fuzzy!!:
さあデルタ、我々も道具を積んで後を追おう。 

この後は山でタワー の設置とシステムの組み立てです。


 

シータの案内でデルタとイプシロンは洞穴の近くの場所にやって来ました。
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 Theta:
ほら、ここなんだ。
 
Delta:
へー、何だろう?
 
Epsilon:
羽根車? 
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Theta:
ここにタワーが倒れているだろう。だから以前はタワーの上で回っていたのは想像つくけど何のためなんだろうね? 
Epsilon:
この羽根は扇風機や、飛行機のプロペラみたいに捻れていないなー。リングに角度をつけてとりつけてある。
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Epsilon:
これは多分インディアン風車というのじゃないかな。
Delta:
インディアン風車?
  Epsilon:
うん、捻れていない多数の羽根は回転数は高くないけどトルク(回転力)は大きく取れるんだ。昔はこれを利用して往復式のポンプを動かして揚水に利用していたんだ。風車のシャフトがクランクになっていて回転を往復運動に換える。本で見たことがあるよ。
Delta:
つまりこれで水汲みができるの?
 
Theta:
川まで行かなくても水が使えるの? 
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Epsilon:
でもタワーは根元から曲がっているし、風車も酷い状態だね。地下の水脈がまだあれば修理するのもありかも。 
Delta:
地下水を調べてみようよ。未だあるならタワーも風車もファジー!!に手伝ってもらって修理してみない? 
Theta:
賛成! 
Epsilon:
賛成! 


 

作者のご家族が入院しましてアップが滞っています。暫し待ってあげて下さい。
私は作者の知り合いの者です。


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