物語と絵本のfusionという触れ込みにしては今回は文章が多くてバランスとして??ですが、今回の話を絵で描くのには限界があるので敢えてこういう形をとりました。
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ファジー!!とデルタがホテルに戻ると直ぐにスチュアート氏から連絡があり、同法律事務所のデータ弁護士と共に部屋に訪ねて来ました。デルタはスチュアート氏とデータ弁護士を交互に見て不審そうです。

Delta:(ここの事務所は何なんだろう?スタートレック!!)
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Stewart:
うちのデータ君に調べて貰った結果、マッキンタイア事務所はあなたの受けるべき正当な報酬を横領していたことが分かりました。あなたはこれを告訴するべきです。我々も同業の者として、弁護士会のメンバーとして告発を検討しています。
Fuzzy!!:
詳しく聞かせてください。
Data:
あなたの御祖父様は書類にある土地及びその産出物を当時の現地の地主から正当に贈与されました。贈与ということは無償で与えられたということになりますが、贈与者は初め、お礼及び報酬の意味で贈ったのですが、受贈者は報酬を受け取る理由が無いというので贈与という形になっています。その土地から得られる利益、これの殆どは彩鉱物タングステンによるものです。そこから税を差し引いたものが毎年ファジー!!一世氏がこの国に開設した口座に振り込まれていたのですが、マッキンタイア事務所の経営が三代目に代わった辺りから振り込まれなくなりました。この土地の商業的採掘が終わったというのは真実ではなく、現在もマッキンタイア事務所は採掘会社との契約を持続しています。横領された金額は概算でこれ位の額です。

データ弁護士が示した箇所の数字はリアジェットを乗り回す生活を十分以上に約束するものでした。スチュアート事務所が証拠を揃えて結果を示してくれた以上はファジー!!としてもここで腹を決める以外の選択肢はありません。その時部屋の電話が鳴り新たな来客を告げました。
ドアを開けるとそこにはクリスと見知らぬ老人が立っていました。

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 Chris:
ファジー!!さん、我々の部族の長老ゴドーです。
godoh:
初めてお目にかかる、始めに先ず我が部族の若い者が非常に非礼で危険なことをしでかしたことをお詫びする。彼らは逮捕され現在警察で取調べを受けているところなので何れ直接謝罪させ司法とは別に責任を取らせる。ところでこちらは?

長老ゴドーはスチュアート氏とデータ弁護士に顔を向けて尋ねました。スチュアート氏はこの長老が何者か事前にデータ弁護士から聞いていたので自分たちの自己紹介と簡単な事情を告げると長老はちょうど良かったという体で本題の話を切り出しました。

godoh:
ファジー!!さん、あなたのお祖父様は我々の部族の恩人なのです。ある時大量発生したアメーバで汚染された水で大勢の病人が出た折にお祖父様が診察、その関連から水質検査をし、原因を特定し薬品を処方して大いに助けられた。またこの地域は食物の関係から夜盲症の人口が多く、入国前にそれを聞いていたファジー!!一世は途中ビタミンA剤を私費で相当量買い集め自分が帰った後も困らないようにと配慮していった。早い者はそれを処方された当日の夜から効果が出て我々は彼に大いに感謝した。長老たちの一致した意見で彼に土地を贈り、産出されるタングステンの利益を受け取れるように配慮した。勿論彼は辞退したが無理やり承服させた。しかし彼はそれをこの国の口座に入れて持ち出さなかった。事あるごとに学校とか病院に寄付していたようだ。それから時が経ち彼も長老たちもこの世を去り現在では彼に贈った土地の境界を逸脱して我々の先祖の眠る聖地のすぐ近くまで採掘が迫っている。

ここまで話すと長老は遠い目になって一枚の、あのセピア色の写真を取り出して続けました。
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この
ファジー!!一世の横にいる子供は私だ。今でもあの時のことは鮮明に思い出せる。

悲しい目をして語る長老にスチュアート氏が話しました。

Stewart:
この件に関しては
ファジー!!さんは何も知らず、横領の被害者なのです。悪いのはマッキンタイアなのです。

スチュアート氏は事の次第を話しました。

godoh:
そうか、やはりそんなことか、あの
ファジー!!一世の子孫があのような暴挙に出るとは信じ難かった。良かった、ある意味良かった。そしてもう一つ、悪事は制裁されねばならない。

そのとき長老ゴドーの目がキラリと光ったのを見てとったスチュアート氏は続けます。

Stewart:
その点に関しては我々にお任せ下さい。戦車で追いかけるより痛い目に遭わせます。

そこへ3度目の来客を知らせる電話が鳴りました。高木博士とイプシロンの到着です。
ファジー!!は高木博士に今回のことの礼を述べ、後はスチュアート氏に譲ります。ファジー!!もこの長老から会ったことのない祖父のことを色々聴きたかったのです。高木博士とスチュアート氏、ファジー!!と長老とクリス、デルタとイプシロンがそれぞれ思い思いに言葉を交わす中、データ弁護士だけが一人で書類を整え、次のステージの準備に余念がありません。
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その後一同テーブルについてこれからの行動の指針を話し合います。
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Data:
ここで一言申し上げておきたいことがあります。と言ってそれがどんな意味があるのかということは関係ありません。マッキンタイア氏は学生時代ある国でボランティア活動に携わっていた記録があります。そしてその国の現状を知って、帰国後も氏のできる範囲で寄付をしていたようです。そしてマッキンタイア法律事務所を引き継ぎました。その顧客の中のファジー!!一世が他界されて親族から何の連絡もないことから横領、着服を始めたようで、記録から横領した金額の大半はその国の慈善団体に送金していたようです。
Dr.Takagi:
ふーん、自分のためでなく困っている国への援助のためという義賊だったということかね、
Stewart:
勿論、Dr 高木は皮肉を込めて語っておられる訳だが、使途が何であれ今回のケースは背任、横領の事実は覆ることはなく、情状酌量の言い訳にもなりません。
Fuzzy!!:
たしかに事務所で偽の資料を提示し、自信満々に閉山されて最早何も産出していないと芝居を打った態度からして許す気は毛頭ありません。
godoh:
我々地元の住人も環境を荒されて被害者であることから最早ファジー家を考慮する必要が消えた今、マッキンタイアを告訴することにする。
Epsilon:
誰もマッキンタイアを弁護しないね。
Delta:
する(弁護を)理由が無いから仕方ないね。人を騙すことに自信満々な態度で信頼できない雰囲気があったよ。困っている国や人を援助するのは良いことだけど、やり方が悪くて総てを駄目にしているんだ。一方を踏ん付けて、その上に立って他方を助けるなんてナンセンスだよ。
Epsilon:
デルタ、少し会わない間に凄く変わったね。
Delta:
タイガーに追いかけられてアハトアハトの下を潜ったからね。
Epsilon:
???
Fuzzy!!:
ところで長老、あの戦車はどうしてあそこにあるのですか?

ファジー!!はある意味一番あり得ないことに関して問いかけます。
そして心の中では何故、一世はこのことをあんな風に隠して、しかも調べれば分かる形で残していったのか?と疑問は残ります。

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